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小さな国語塾のつぶやき

教養を重んじた平安貴族

現在は平成時代だが、個人的には平安時代にも興味がある。なぜなら我々、日本人が使っている平仮名、カタカナの元になる仮名文字が作られたり、一部の女性ではあるが宮中には学問や教養を身に付けた女性たちの活躍できる場所があり、彼女たちが文学史上においても大きな功績を残したからだ。さて、平安時代は天皇家と親戚になって思いのままに政治を行っていた藤原氏を中心として優雅で華麗な貴族文化が栄えていたが、その繁栄の裏側には貴族同士の激しい権力争いがあった。自分の娘を天皇に嫁がせることで権力を手に入れようとした貴族たちは競って自分の娘たちに高い学問や教養を身に付けさせようと必死だった。その教育係として活躍し、後世に残る文学作品を著した女性が清少納言であり、紫式部だ。天皇に気に入られるための条件として「見た目が美しい」と言うのはもちろんだろうが、それだけではすぐに天皇に飽きられてしまう。しかも見た目は年齢と共に衰えていく・・・・となると見た目だけではなく教養が必要だということを貴族たちは知っていたのだ。つまり教養=将来安泰とまではいかなくても、教養が将来への可能性を広げることを貴族たちは自覚しており、これはまさに現代社会に通じることだ。そう思うと一千年も前の時代に親近感を覚えるのだ。「なんで勉強しなくてはならないの?」「嫌だ~。勉強嫌い」と何度となく思うであろう小中学生達に言いたい。教養を身に付けて得することは有っても損することはないよ、それは一千年前も今も同じだと。※今日から火曜日まで留守にするのでブログ更新は水曜日~。また水曜日にお目にかかりましょう。(ちなみにコメント、パソコンにメールをいただいても見ることが出来ないのでご了承のほどを)

2017/04/01 00:41

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