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小さな国語塾のつぶやき

下手の考え休むに似たり

「下手の考え休むに似たり」という諺がある。囲碁や将棋で、下手な者がいくら長時間考え込んでも名案など浮かばず、まるで駒を手にしたまま何も考えずに休んでいるようなものだということから「よい考えなど浮かぶはずもないのにあれこれ考えて時間を無駄にする」という意味で使われる。これはその通りだなあとつくづく思う。自力で考えることも必要だが、いくら考えても名案が浮かばない、答えが全く分からない場合は助言を求めた方が早く解決するし、何よりも「手遅れ」にならずに済むと思うからだ。この「自分で、自力で頑張る」時間をどの程度確保するかの判断が一番難しいのだが・・・・。勉強に関しては一問につき5~10分考えても全く手も足も出ないという場合は人に聞く、答えを見て解説を見るというように時間を決めておくとよいだろう。答えや解説を見ても分からないならば、誰に聞くか?を考えるといったように、ずっと立ち止まるのではなくある程度の時間がたつと次のステップを考えて行動することが解決への一番の近道だろう。ん十年前に通っていた英語専門の個人塾では何時間でも考えさせる(放置する)方針で、いかにその方法が無駄であるかを体感した自分は自信をもって「下手の考え休むに似たり」は正しい!と言いたい。勉強に限らず私生活に於いても自分は「人生のプロ」ではないという自覚があるので、ある程度の期間を決めて、どうしても解決しないことは知人やプロに助言を求めるようにしている。先日も人生の先輩にあることを相談したらあっという間に解決した。皆も「考える時間」を設定してそれを超えるとさっさと助言を求めることをお勧めする。

2017/03/31 00:28

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