めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
格助詞に注意!
現代文では「抜き出し」の問いは点数源!といつも生徒達には口酸っぱく言ってるし、このブログでもちょくちょくそのように書いている。なぜならば「抜き出し」は本文中に必ず答えがあるから。では、簡単かというと決してそうではなく、かなりひねった形式で出題される。穴埋めの「抜き出し」の場合は設問に示されている文章の内容がどの段落に書いてあるかを探すことがまずは大切。ここまでは大半の生徒がきちんと間違えずに出来る。問題はここからで・・・。例えば、設問には「( ① )に託されたAの( ② )が失望状態にあることを理解すること。」とあり、本文の2段落に「言語記号に、Aは自分のある内的状態を託して表現する。」「それに託されたAの内的状態を解釈する・・・・」という表現がある。すると「託して」という表現を見た瞬間に「ラッキー!とばかりに(①)に「内的状態」と入れてしまう。語順的には「内的状態」「託す」となっているが、よく読めば①は「~に託された」という受け身で、②は「~が」と主語になっているから①には「言語記号」②に「内的状態」が入る。つまり「て、に、を、は、が」といった格助詞に注意を向けていないとうっかり騙されてしまう。中学2年生の英語で「受け身」を学ぶとイメージしやすいが、英語では普通の文章を受け身にした場合に主語の位置が逆になる。でも日本語の場合は語順はそのままでも格助詞の使い方で受け身になったりするので厄介なのだ。一文字違いで大違い!ゆめゆめ「一文字」をおろそかにせずに、大切に読みこんで意味を取ることを意識してほしい。
2017/03/16 04:48
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