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小さな国語塾のつぶやき

おすすめ本

最近のおすすめ本はズバリ「日本文学のススメ」(関根尚著 学研 2015.3.31第一刷発刊)である。日本文学史上に残る偉大な文豪たちのエピソードを漫画で紹介している。正直言ってこれを読むと文豪たちのイメージがかなり変わる(崩れる?)・・・・。例えば、ノーベル文学賞を受賞した川端康成は、あのギョロリとした目力で泥棒を撃退したことがあるとか、石川啄木に対しては貧乏なのはある意味当然?本人は「はたらけどはたらけど…」と言っているけれど働いてるの?とツッコミを入れたくなったり(むろんこれらの感想は個々人によるもの)。かなりドン引きしたことは、夏目漱石が猫が死んだときに自筆の死亡通知書を弟子に送ったこと。猫の死亡通知書をもらった側としてはかなりビビっただろなあと想像すると笑える。と同時に夏目漱石のお茶目な一面に触れるとなんだか親近感すらわいてくる。ちなみに本人はいたって真面目で真剣だからこそ、後世の人間には笑えるエピソードなのだ。先日も書いたが、本人が周囲を笑わせようとしているのではなく自然にごく普通にふるまっているからこそ周囲はクスッと笑える。さて個性が強すぎると何かと周囲とぶつかることが多くなりプラス面ばかりではないが、少なくとも素晴らしい作品を生み出すための一要因ではあるだろう。強烈な個性を持っているからこそユニークな発想やひらめきが生まれ、そこから文学史上に残るような作品が生み出されることになったと言えるかもしれない。自分自身もかなり個性的だと思うが、ここまで・・・ではない?!個性はもちろんのこと「ひらめき」という才能などなど、どう考えても足りない物ばかりで小説を書くということはこれからも今後もないが、文豪たちも「普通の泥臭い人間味あふれるタイプだった」という点では共通する。

2017/03/13 10:38

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