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小さな国語塾のつぶやき

魚心あれば水心

「魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)」という諺がある。意味は「魚に水と親しむ心があれば、水もそれに応じる心がある意から、相手が好意を示せば、自分も相手に好意を示す気になる。相手の出方次第でこちらの応じ方が決まること」。この諺には様々な解釈があり、相手の出方次第で…なんて言うとまるで「ギブアンドテイク」のような計算高いイメージが浮かぶ人もいるかもしれない。個人的この諺は人間の本質を表していると思っている。人間は感情の生き物だから、こちらが良いと思って接してもも相手によってはそれを不快に思うこともあり、そういったことを意識しながらコミュニ―ションをスムーズにしていくための処世術と思っている。さて、昨日も中学生徒に「先生って贔屓しますよね!」と言われた。先ほど「も」と表現したように実は何人かに言われる(汗)。自分は贔屓されていると思っている本人達から言われるのである。さらに昨日の生徒は「そりゃそうですよね。贔屓しない人っていませんよね!贔屓していない子にはどんな態度ですか?」と自分が贔屓されているという自覚があるからか、余裕の発言(ちなみにその生徒は、いつも中学校の○○先生は女子ばかり贔屓すると憤っているが)。「贔屓って言うと言葉が悪いけれど、全くやる気がなくてこちらの言うことが通じない、良かれと思って注意しても逆切れするような生徒には一切注意せずにそっと放っておく(見捨てる)。」と答えると「確かに!僕にはよく注意しますよね。」とのこと。人を変えることは出来ないが自分を変えることは出来る、そういう意味でも「魚心あれば水心」は理に適っていると思っており、今後も各自に合わせた対応(それを贔屓と言われるならばそれはそれでOK)としていく予定。※現在は贔屓されないような生徒は教室に存在しないということを特筆しておく。

2017/03/09 12:12

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