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小さな国語塾のつぶやき

名作文学

日本人として、日本の名作と言われる作品の名前、冒頭部、あらすじ(こちらに関しては出来ることならばという限定付き)、さらに言うならば世界の名作を知っておくべきだと思うのは時代遅れなのか?自分が中学生3年生の時は、塾の国語のテキストの一番後ろに有名な作品、冒頭部文(2,3行)、あらすじが一覧になって掲載されており、勉強というよりも楽しくてそれらを読んでいた。超ラッキーなことに私立入試で完璧にそれらが出題された(川端康成の「雪国」、樋口一葉「たけくらべ」、芥川龍之介「羅生門」、志賀直哉「小僧の神様」などなど)!!!あの時の嬉しさ(?)は今でもよく覚えている。さて、2月中旬に推薦入試で合格した某生徒に対して2月下旬は長文演習ではなく「日本人としての教養として・・・」と文学史のプリントを準備して演習させたところ、全く手も足も出ない・・・。この状態は1名だけではなく複数名で、どの生徒も「一度も見たことも聞いたこともない」と言う。彼らは英語が得意なので「将来的に外国の人とコミュニケーションをとる時に日本の文化を知っている方が話が弾むので、せめてノーベル文学賞を受賞した川端康成の「雪国」ぐらいは覚えておいてね」と伝えた。以前にもブログで紹介したが集英社の「日本の名作文学案内」「世界の名作文学案内」(監修 三木卓)は有名作品の冒頭部、漫画であらすじが紹介されておりお勧めである。ただ、残念なことに2冊とも絶版になっているため入手が困難だが、図書館に所蔵されていることが多いのでぜひとも手にとって読むことをお勧めする。

2017/03/02 02:09

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