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小さな国語塾のつぶやき

傍線部を含む文

国語でよくあるパターンの問いが、傍線部は「どんなことですか?」や「同じ意味の表現を抜き出せ」など。すると、生徒たちは傍線部を見た瞬間に必死になって「同じ意味の言葉や表現はどこか?」と探し始めるのだが。。。正直言って誤答の連発。なぜか?傍線部しか見ていないから!傍線部を含む文を読んで、内容を把握し本文中から答えを探す必要があるのだが傍線部だけがパッと視野に飛び込んでくるためそこだけを意識して、早くしなくては!とばかりに答えを探し始めて、撃沈するのだ。例えば「心が刷新され、まさことわたしの関係の間に、ジャストタイミングで、颯爽と風がおこったこと。」という表現があったら、心が刷新されたのは「風がおこったとき」という事をきちんと把握しておくべき。問が「本文前半の回想部分で、このときの感覚をどのように表現していますか。文中から十字で抜き出しなさい。」なので、まずは長い文章中の前半部分に絞られる。前半部分の回想部分のうち後半部分のキーワードが「風」!そうなるとたったの数行に絞られてくる。さらに「心が刷新され」るのは誰か?を考えた場合に主人公と分かれば、絞られた数行内で主人公の行動や気持ちを表す部分を探して・・・十字になるように抜き出せばよい。実際の問題文を目の前にして細かく説明していくと全員正解になるのだが、目標は自力で答えにたどり着くこと。この作業は知らない場所に行くために前もってネットや地図で場所を確認するというのと同じ。住所だけ聞いて家を飛び出したところで迷わずに行ける人はほとんどいないだろう。本題に戻るが、傍線の問題は傍線を含む文、特に述語の部分をきちんと読み込むことが大切。

2017/02/27 01:09

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