めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
対比の文章
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」【読み】くんしはわしてどうぜず、しょうじんはどうじてわせず【意味】すぐれた人物は協調はするが、主体性を失わず、むやみに同調したりしない。つまらない人物はたやすく同調するが、心から親しくなることはないということ。(論語より)。全くその通りだなあと実感し、漢文は対比が使われていることが多くリズミカルなので頭にすっと入ってくるので個人的に大好きである。とはいえ、漢文だからこそ暢気なことを言えるのであって日本語の現代文だとそうは言えない。漢文に限らず、現代語の評論文や説明文では「対比」が使われていることが多く・・・中学生泣かせ。というのが、漢文は文字数やリズムが完璧に一致していることが多いが日本語の場合は「内容が対比」しているだけで、文字数などはバラバラ!しっかりと落ち着いて考えないと、空欄を埋める必要がある穴埋め問題では見事に逆の言葉を入れてしまうという事態が!何人もの中学生がひっかかり、全く真逆の言葉を入れてしまったというのを目の当たりにした。正しく穴埋めするためには①空欄の前後、述語をしっかりと把握する事②空欄を含む文の言いかえを探すこと、この二点に尽きる。この二点を守ったとしても出題される穴埋め問題には、本当に頭を悩ますことが多い。難問に立ち向かうには先の二点を意識しつつ、日頃から対比の文章を見つけたらしっかりと読み比べたり、教科書、テキストやテストで少しでも興味を持てそうな文章があったら熟読して内容を理解しようと努めることが一番の確実な近道。
2017/02/22 00:11
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