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小さな国語塾のつぶやき

「青田買い」と「青田刈り」

企業が学生を早い時期に採用することを「青田買い」というが、本来の意味を選んだ人はなんとたったの32.2パーセント、選択肢の中の「青田刈り」を選んだ人が42.2パーセントだったそうだ(2014年度「国語に関する世論調査」より)。先日、某生徒に「公務員などは公平に採用試験があるけれど民間は『青田買い』が行われることがあるよ」と言うと「え?『青田刈り』ではないんですか?」と聞かれた。確かに見た目も発音も似ているなあと思いながら聞いていた。「青田買い」とは、元々は収穫量を確保するためや価格の高騰にそなえるため稲が実る前に田を買い取ることで、稲が実る前に田畑を買い取ることを指す。このことから、現代では優秀な人材を卒業前に採用するといった行為に使われる。一方「青田刈り」とは、城の周りの稲を実る前に刈り取ることで食糧を不足させるという兵糧攻めの1つという意味。現代では、米や野菜の相場の低下を抑えるため、収穫前の作物を刈り取って生産調整する場合などに用いらる。「前もって」という点は同じだが目指すところが逆。「青田買い」は良いものを確保するために行うが「青田刈り」は「出来過ぎないため」の調整。。。そう考えるとやはり優秀な人材を確保するための言葉としては「青田買い」と正しく使いたいもの。さ、そろそろ塾生の「青田刈り」ならぬ「青田買い」を考える時期、午後からチラシ配布の手続きを行う予定。ファイト!

 

2017/02/15 11:02

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