めむろ国語専門塾
- ブログ
小さな国語塾のつぶやき
伝え方
「伝え方が9割」(佐々木圭一著2013.3.1初版発行 ダイヤモンド社)は85万部のベストセラーになり話題を呼んだことは記憶に新しい。最近、シリーズ第二弾「伝え方が9割②」(2015.4.23第一刷発行 ダイヤモンド社)を楽しく読んでいる。実践するにはあと2周は読む必要がありそうだが・・・少なくとも読むだけで、いかに伝え方が大切かをヒシヒシと実感できる。さて先日、推薦入試の面接練習のためのアピール文を添削した。その際に「なぜ推薦入試を選んだのですか?」という質問があったら・・・という想定で「一般入試の場合だと自分の熱意や良さなどをアピールできないから」といった主旨の回答を作っていた生徒。この回答は間違いではないが、まるで一般入試を否定しているように受け取られる可能性がある。「一般入試」を主語にするのではなく「推薦入試」を主語にし「推薦入試では自分の熱意や良さをアピールすることが出来るから」といった主旨に書き換え、一面的な否定的側面を浮き彫りにするのではなく、推薦入試の良さや肯定面をアピールするよう指導。言っている内容は同じでも否定的な表現よりも肯定的な表現の方が見たり聞いたりする側としては揺さぶられる心の幅が全く違ってくる!当然、肯定的で「あなた限定」(「伝え方が9割 P103「イエス」に変える「7つの切り口」⑤)の要素が入っている方がベスト。今回の場合は「推薦入試限定」の良さをアピールする方が得策。決して「いい格好」する必要はないが、前もって文章を準備するならば、ベター、ベストの文を作る方がよいだろう。
2017/01/27 02:08
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です