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小さな国語塾のつぶやき

作品の背景や意味

先週、野球部で頑張っている生徒たちに「正岡子規は野球が大好きで、俗説だが正岡子規が野球と名付けたという説がある」等、具体的に話したところ「嘘だ~!先生の作り話だ」というブーイング。今週、ネットから資料をプリントアウトして生徒たちに渡した。正直言って正岡子規が野球好きだったことと俳句は全く関係ないが、ちょっとした背景やエピソードを知ることによって生徒たちの記憶に定着しやすいと思い、知ってる限りの背景やエピソードは伝えるようにしている。他の先生方もブログで似たようなことを書いてらっしゃるが、大量に問題集をこなして答え合わせだけして終わり・・・では本当の力はつかないという意見には大賛成。特に国語は「解き方パターン+背景」を知っておかないと理解できないことが多いから。例えば「いくたびも 雪の深さを 尋ねけり」という正岡子規の作品の鑑賞がテストに出たとする。彼は長く結核を患っており、若くにして亡くなったという背景を知っていれば、病床にある正岡子規は自分では起き上がって外の雪を見ることが出来ないため外の雪の深さを幾度も家の人に尋ねる、つまり自分で雪を見ることが出来ないもどかしさを歌っていると分かる。通塾歴3年目の某生徒は「正岡子規は病気で若くで亡くなったよね。『柿食えば 鐘が鳴るなる 法隆寺』も彼の作品ですよね」と解説してくれ、ホッ。それに対し・・・本年度から通塾している某生徒は「正岡子規ってどんな人でしたっけ?」とポツリ。え?学校でも習ったよね?と思いつつ・・・彼の知識が白紙だということが分かったため、今日、2年生の英語教科書に掲載されている正岡子規に関する英文を渡す予定。彼は英語が大好きなので、英文で読んだら心に残るかなあと言う戦略。演習は大切だが、背景をや意味を理解することも同じぐらい大切。

2017/01/12 12:39

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