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小さな国語塾のつぶやき

用言の活用

用言(動詞、形容詞、形容動詞)の活用は教える側、教わる側共に「鬼門」となりうる単元。一言で言うと覚えるべきことが多いため。動詞は五段活用、上一段活用、下一段活用、さ行変格活用、か行変格活用という5種類を覚え、活用形は未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形と6種類暗記。形容詞や形容動詞は活用に関しては1種類で比較的楽だが、大抵どの学校でもまず動詞を学習し、その後に形容詞や形容動詞を学ぶことになっており、形容詞や形容動詞を学ぶ頃にはすでに生徒の頭はフリーズ。さらに悪いことに・・・「活用は?」「活用は?」と聞かれるとそれぞれ「五段活用、下一段活用・・・・」「未然、連用、終止・・・」と答える必要がある、つまり問いが似ているが答え方に注意が必要なのだ。ン十年も前の指導者はひたすら活用表を書かせるというパターンが多かったが、正直言って表を沢山書いたからと言って問題を解けるかと言われると「否」と言いたくなる。表を覚えたところで、未然形と連用形が同じという場合が多く正答率が50パーセントになってしまうから。それよりもまずは動詞の下にどんな言葉が続いているかに着目した方が得策(これについては以前にブログで紹介した)。複雑な個所だからこそ指導者はポイントをしっかりと押さえ、学ぶ側もまずは「何を聞かれているか?」「何を答えなくてはならないか?」を把握し「活用の場合は『ない』をつけ、『ない』のの母音を確認する」「活用形の場合はにどんな言葉が来ているか?」という2点をきちんと頭の中で整理する必要がある。活用形を答える場合、動詞の下の言葉に着目し、それでは判断できない時は活用表を頭にイメージすると確実に解けるようになる。複雑な単元だからこそ細分化して一つ一つきちんと整理整頓して教える、教わり学ぶ姿勢が大切。

2017/01/04 00:09

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