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小さな国語塾のつぶやき

雉も鳴かずば撃たれまい

明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します。今年の干支は「酉」!というわけで今日は酉に関する慣用句を紹介しよう。「雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)」という有名な慣用句がある。雉は鳴かなければ猟師に気づかれて撃たれることもないだろうに、という意味の表現。そこから、無用なことを言わなければよいのに、無用なことを言ったばかりに災難を被っているという意味で用いられる。これは簡単そうで難しいテーマである。鳴かなければいいのか・・・と必要なことも言わないのは良くない、かといって出しゃばり余計なことを言いすぎては自分で自分の首を絞めることになるわけで、このバランスが難しい。さて、有難いことに自分には「鳴き方」の師匠が4人いる。偶然にも全員S君。小学6年生のS君、中1のS君、中2のS君、中3のS君。各自個性は様々だが、6年生のS君は相手を傷つけたり怒らせたりする一歩手前になるように言葉を選んで発言する。この発言バランスが絶妙で、適度にブラックユーモアを混ぜつつの発言のため一瞬にして場が和む。中1、2のSは一言で言うと場の空気を読むのが抜群にうまい!散々悪態をつきながらも言ってはいけない内容や場面をきちんと押さえている。特に中2のSは敬語をきちんと使える!中3のSは「人のいいところ探し」が上手!また、決してネガティブな言葉を使わない。例えば「○○が嫌(△△と比べると)」と言うのではなく「△△の方がいい(○○と比べると)」と言った具合に視点を変換させてプラスの言葉を使うのだ。ウーン、年齢に関係なく名人とは存在するもの。今年も生徒から学ばせてもらうことが多くなりそうな予感!負けずに自分も良い指導が出来る様、日々精進。

2017/01/01 00:09

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