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小さな国語塾のつぶやき

要約

先日、中学三年生の某生徒から次のような質問が。「先生は拾い読みする方ですか?」と。それに対して「ケースバイケース」と答え、なぜそのようなことを聞くのかと問うと、別の国語の先生が「拾い読みはしてはいけない」とおっしゃったとか。その会話の様子を実際に見たわけではないので何とも言えないが、彼は「先生の発言」=「文章を一文ずつじっくりと読むように」ととらえており、少々不服の様子。確かに一文ずつきっちりと読んでいくと試験時間が終わってしまう!しかも単に読んだだけでは理解不能。読んでも読んでも「?」が増えるだけ。かといって「この辺にヒントがあるだろう」と当てずっぽうに勘で拾い読みしながら問題を解くと、正答率がダウン。ではどうすれば早く正しく文章を読んで理解できるようになるか?結論は教科書、問題集に掲載されている文章を時々でいいので、要約練習すること。①段落分け②キーワード、キーセンテンス、接続語チェックという2点は問題演習時から常に口うるさく指導している。でも、内容を理解するためにはじっくりと読み込んで、時には文章を図式化し、要約(まとめ)ることが大切。指導者側としても生徒が内容を理解しているかどうかをチェックするのに有効な手段。授業でも時々要約演習を取り入れているが、最初は全員かなり苦戦し、下手すると主語と述語が勝手に捏造されていることも(苦笑)。スポーツでも試合ばかり、基礎練習ばかりではだめで、基礎練習をしながら時々試合をするから上達する。同様に、ひたすらひたすら目の前の問題集を解きまくる(試合)だけではなく時にはじっくりと文章要約(基礎練習)をすることによって、短時間で長文の要点をつかめるようになる。ウーン、何事も近道はないか。

2016/12/14 01:48

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