めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
記述のコツ
「国立大入試 記述2種必須 短文と80字超」という見出しが昨日の朝日新聞の一面を飾っていた。将来、大学入試を考えている人にとっては「え?」と一瞬ひるむ内容。特に現役学生にとっては「80字!?大変」と思わせるような内容。が、実は意外と長い記述は慣れると書けるもので、それよりも30字~50字の方が難しい。なぜなら少ない字数内に必要な情報を入れなくてはならないから。国語における記述のコツは一言で言うと「要約」なのだが、慣れないうちはついつい「あれもこれも」と情報を入れたくなり字数オーバーとなってしまう。では、どこを省き何を入れるか?①キーワードは必ず入れる②対比でまとめる時は、対比する物同志の共通点、相違点を具体的に!③心情を答える場合はそこに至るまでの理由を明確に、この三点が重要で言うまでもないことだが最終的に見直しするときは「誰が読んでも分かるような文章」にすること。例えば「・・・・するたびに、自分と、ペットとして飼っている犬は本当よく似ていると感じる。」と書いたとする。これだけを読むと「え?この人って犬みたいな顔しているの?それとも犬が人間みたいな感じなの?人面犬?」といじわるなツッコミを入れたくなる。むろん、読む側や採点者側には「おそらく気性が似ているのだろう」などという想像はつくが文章にはどこにも書かれていない。つまり、どこが似ているかという具体性に欠けるのである。正しくは「・・・するたびに」の「・・・」を省いてもいいので「自分とペットの犬は穏やかな気性がよく似ている。」と言った具合にまとめる必要がある。記述は正しい地道な努力を積み重ねることで初めて出来るようになる。
2016/12/05 08:38
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