めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
動詞の活用
中学生が苦手とする分野の一つが「動詞の活用形」。学校ではまず五段活用、上一段活用、下一段活用の見分け方(動詞に「~ない」を付ける)を学び、その後にひたすら活用の表を書いたり暗唱したりして覚える。そういった基礎はむろん不可欠だが、活用の表を覚えたからと言って実際の問題を解けるか?というと「否」!必死で表を覚えたにもかかわらず、問題を解けない➡嫌いとなってしまう。なぜ解けないかと言うと上一段活用と下一段活用では未然形と連用形が同じ形をとるから。ではどうすればいいか?活用の下にくる形を覚えると良い。未然形は「ない、よう」に続く、連用形は「で、て、た、っ、ます」、終止形「。」、連体形「とき」、仮定形「ば」、命令形「!」を丸暗記!意外と下に来る語句が重要視されないが、当国語塾では口酸っぱく指導している。これさえ覚えておけば音便変化について知らなくても「で」に続くから「連用形」と答えることが出来る。例えば「飛んでいる」の下線部は「で」に続くので連用形。「開ける」を「開けよう」と活用させた場合、「よう」に続くので未然形。とはいえ、活用「け、け、ける、ける、けれ、けれ」・・・といった活用を覚えるだけでも大変なのに、下に続く言葉を覚える?!とモードが下がる生徒達。でもご安心を。(財布がなくなったと想定し)「ないよう」とオロオロしている自分を想像する(未然形)。すると意外なところにポンと置いてあり「出てたっ!出てます」とホッとする場面(連用形)、あとは「。(終止)、とき(時)、ば(仮定)、!(命令)」を覚える・・・。文章にすると分かりにくいが、実際の授業ではイラスト付きのプリントを作成して吹き出しを書いてもらいながら楽しく暗記。動詞の活用表+下に続く言葉を覚えて初めて動詞をマスターできるということを肝に銘じてほしい。
2016/12/02 01:29
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