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小さな国語塾のつぶやき

雪辱を果たす

今日は天気予報通り、早朝は雪が降っていた十勝地方。北海道は「雪」のイメージがあるかもしれないが、実は「十勝晴れ」という言葉があるように、十勝地方の晴天は最高に美しく、空が澄み渡っており冬でもさほど降雪は多くなく晴れの日が多い。今日は雪が降ったが明日は晴れの予報。さて今日は「雪」に関する言葉を紹介する。「雪辱(せつじょく)を果たす」という慣用句がある。「雪」は「雪ぐ(すすぐ)」と読み、洗い流す、清めるという意味がある。つまり「辱め、恥」を洗い流す⇒前回負けた相手に勝ち、恥をすすぐことを言う。誤用としては「雪辱を晴らす」だが、「晴らす」だと「辱め、恥」を「なかったことにする」になってしまい逆の意味になる。が、残念なことに平成22年度「国語に関する世論調査」では「雪辱を果たす」と正しい使い方をする人が43.3パーセント、「雪辱を晴らす」と誤った使い方をする人が43.9パーセントで間違った使い方をする人の方が微妙に多い。確かに「雪」という字から「晴らす」とイメージしてしまうのは分かるが、「雪」=「空から降ってくる雪」という意味ではなく「雪ぐ(すすぐ)」と語源を考えると間違いが少なくなる。慣用句や言葉は正しく使いたいものであり、覚える時にきちんと語源を調べるなどして理解してから暗記することが大切だろう。

2016/11/27 17:53

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