めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
れる、られる
今月は小中学生ともに「敬語」について学習したのだが、正直言って敬語は難しく、正しく身につけるためには間違っていいので日常的に使うか折りに触れて反復することが大切。さて、手っ取り早いけれど誤解を招く尊敬の表現が「れる、られる」。「れる、られる」には「尊敬 自発 可能 受け身」の四つの意味があるので、むやみに使うと誤解を招く。実際の場面であれば、その場の雰囲気からなんとなく理解できるが紙面上では注意が必要。逆に言うと、紙面上に書かれている「れる、られる」はあまり意識しなくても見分けやすい。なぜならば、絶対に誤解を招かないような文になっているから。さて、「社長、この書類を見られましたか?」という表現に対して①「社長、この書類をご覧になりましたか?」という尊敬の意味②「社長、この書類を(誰かに)見られましたか?」という受け身の意味③「社長、(雑に書いてある)この書類を見ることが出来ましたか?」という可能の意味、以上3点の解釈が出来てしまう。まさか~?こんなに裏読みする?どう考えても相手は社長だから「尊敬」でしょうと思うかもしれないが、人間は思い込みが激しいため自分が感じたニュアンスで話が進んでしまい、ゆくゆくは誤解を招くという事態に。あらぬ誤解を招かないためにも1つずつ正しい敬語を覚える、迷ったら尊敬は「お(ご)~なる」謙譲は「お(ご)~する」と使うのが無難。
2016/11/25 13:07
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