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小さな国語塾のつぶやき

月並み

昨日は68年ぶりに月が地球に最接近するスーパームーンだと話題だった。満月の時間は、11月14日の22:52とのことだったので、取りあえず日付が変わる前に月を見ようと大張きりでカーテンを開けたところ・・・バッチリ!最高に美しいスーパームーンを拝んだ!それにしても毎年のように話題になっているスーパームーン。人間は「月」への興味が昔から尽きないなあとつくづく実感。世界中の占術でも月は重要な役割をし、日本では短歌や俳句では好まれる題材。さて、慣用句や成句などでも「月」はよく用いられるが・・・そのうちの一つとして「月並み」という言葉がある。意味は「平凡、ありふれていること」となる。「月とスッポン」のように「月」を良い意味で使う場合もあれば今回のように「平凡、大したことない」といったあまり良い意味ではない使い方もある。この違いは?なぜ「星」ではなく「月」?と思い、調べてみた。「月並み」は元々は「毎月」「月ごと」「毎月決まって行うこと」などを指す言葉で、そこから和歌や俳句などの毎月の例会を「月並みの会」と言うようになったそうだ。この「月並み」が平凡でつまらないことを意味するようなったのは、俳句革新派の正岡子規が旧態依然としたそれまでの俳句を「月並俳句」と批判したことによるとか。成程、ありきたりの作品は面白くないので「月並み」=「平凡」は分かるが、でも初心者はまずは「月並み」からスタートするのがうまくなるコツか。

2016/11/15 13:34

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