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小さな国語塾のつぶやき

命あっての物種

「どうやら平均的な日本人は、そもそも働くことが生きがいなのだ、としか言いようがなさそうです。いいかえれば、働くこと以外の楽しみを知らないのが日本人ということなのでしょうか。」という文章を読んだ某生徒が「え?働くこと以外の楽しみを知らない?それって変だよ~~~」というノーマル発言。それに対して「僕のおじいちゃんは、まさにそのタイプだったよ」と別の生徒。そのやり取りを聞きながら「よかった。○○は将来もしもブラック企業に入ったとしても、あれ?おかしいと気づいてさっさと別の道を歩んで、過労死せずに済むかなあ」とか「うんうん、分かる分かる。□□の祖父の時代≒我々の親世代は『企業戦士』『過労死』『24時間働けますか』の時代だったよなああ。おかげで、アルバイト先では本当に苦労した!だから『命あっての物種』とばかりにさっさと辞めたよなああ」などという思いが浮かんできた。さて、「命あっての物種(いのちあってのものだね)」とは【意味】何事も命があってこそ初めてできるものだというたとえ。命の危険にかかわることは避けるべきで、いかなるときでも命は大切にすべきだという戒め。自分は命に係わるほどの大変な想いをしたわけではないが、学生時代のアルバイトでは「単位」「留年」がかかっていた(汗)。むろん学生というのは言い訳なので、アルバイト先では必死で働いたが、いわゆるサービス残業が当たり前、定時帰宅はおかしいという雰囲気自体はおかしい!とばかりにさっさとトンズラ。正社員となると自分が仕事を辞めると家族を養っていけない・・・といった深刻な事情があるだろうが、それよりも命の方が大事だとつくづく思ったもの。仕事に限らずだが、「命あっての物種」は肝に銘じておきたいもの。

2016/11/13 19:45

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