めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
雨降って地固まる、降ってわく
今日は朝から降雪、次第に雨に変わってきた十勝地方。というわけで「降る」と言う表現を使う慣用句を紹介する。①「雨降って地固まる」【意味】人は雨を嫌がるものだが、雨が降った後はかえって土地が固く締まり良い状態になる意味から、揉め事の後は、かえって良い結果や安定した状態を保てるようになることのたとえ。つまり、これは「雨が降る→地面が固まる」という時間差がある。それに対して②「降ってわいたような」【意味】突然行われること、思いがけず現れることで、こちらは「降った後に地面から湧いてくる」のではなく「降る」と「湧く」は同時に行われ、良い意味でも悪い意味でも使われる。例えば「降ってわいたような縁談」「降ってわいたような災難」と言った具合に。幸も不幸も天の神、地の神の思し召し?で、どちらが先という時間差は当然ないんだなあと暢気なことを考えている。もちろん同じ「降ってわくならば」、良いことを希望する。生きていると「良い」ことばかりではないが、「悪い?」ことが降ってきたら地を固めるチャンスとし「良い」ことが降ってきたらありがたく受け止めて、さらに邁進。
2016/11/08 15:58
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