めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
記述のコツ
国語において「記述問題」は一番難しいと言えるだろう。が、実は慣れると意外と思ったよりは難しくない。では、そのコツとは?大きく分けて次の四点。今回は「説明文」「論説文」についてのみを解説する。①接続詞が命②言いかえを意識する③誰が読んでも分かるように④本文丸写しではなく、語順入れ替えなど。小学生の頃だと本文を9割がた丸写しして語尾だけ「~から」「~こと」とすれば正解だったが、中学生ともなるとそうはいかない。必要に応じて言葉を省いたり入れ替えたり、場合によっては付け足すことが必要。接続詞を見て正しいヒントを見つけ出しているにもかかわらず丸写しした場合には明らかに字数が足りない、あるいはオーバーだからと言って「字数」の合いそうな別の場所を「抜き出し」てしまうことがしばしば起こりうる。その場合、④を意識する必要がある。例えば二十字以内で答える問の場合、ヒントとなる部分が「よけいな情報を増やすこと」だが、それでは字数が足りない!と別の個所を適当に「抜き出し」てしまったというケースがある。「抜き出し」ではなく、あくまで「本文中の言葉を使って」なので、答えは「対局中によけいな情報を増やすこと」となる。実は、この文章はプロの将棋士が書いたもので本文の最初の方に「対局中に」と言う言葉あり、そこから「対局中」や「将棋中は」といった言葉を補足すれば字数がピッタリになる。そもそも「よけいな情報を増やすこと」を見たり聞いたりするだけでは「え?いつ?なんどきの事?」と意味不明。つまり、誰が読んでも分かるように!を意識すればおのずと「対局中に」という言葉を入れることになる。続きは明日。
2016/10/30 14:03
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