めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
みかづき(長編小説)
「みかづき」(森絵都著 2016.9・10発行)をようやく読み終えた。おかげで寝不足・・・(苦笑)。昭和~平成の塾業界を舞台に、三世代にわたって奮闘を続ける家族を描いた長編小説。塾業界に少しでも足を突っ込んだことがある人ならば「ああ、分かる~」ということばかり、むろんそうではない人が読んでも「へ~!そうなんだ」という関心とともに登場人物たちのそれぞれの魅力に惹きこまれること間違いない、素晴らしい作品。正直言ってあまりにも分かりすぎる自分にとっては最後は涙が・・・自分の教育観や夢を見直す良い機会になった。同時に、これだけのことを調べて書くためには一体どれほどの膨大な取材をしたのだろう?と思うと、毎回のことだが数時間で読み終えてしまうことに対して申し訳ないような気が。昔からとにかく本を読むことが好きで、好きで、沢山の本を読んできたからこそ、本を書いて下さった方々のおかげで自分は年々少しだけ賢くなっているかな?と自負している。学校関係、塾関係、はたまたいうならば日本の教育のトップである文部科学省の官僚・・・時としてベクトルが別方向を向くことがあっても、皆それぞれが「よりよい教育を」という理念を基に日夜努力しているということは確かだろう。
2016/10/29 14:46
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