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小さな国語塾のつぶやき

夢と知りせば

現在、大ヒット中の映画「君の名は」の公式サイト内で次のようなコメントを見つけた。「未来の物語を小野小町の和歌『思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせ覚めざらましを』(訳:あの人のことを思いながら眠りについたから夢に出てきたのであろうか。夢と知っていたなら目を覚まさなかったものを)を引っ掛かりとして、アニメーションのフィールドの中で描く事が出来ると思いました。」(「君の名は」公式サイトより)思わず、これを読んだ時に「おっ、『~ば・・・まし』の説明で使える!」とほくそ笑んだ。人間は自分が興味の薄いことは聞いたり見たりしてもなかなか頭に入ってこない。先の「~ば・・・まし」は「もし~ならば・・・だろう」は重要古語として中学生には不可欠だが、単に意味を説明したところで印象に残るとは思えない。が、古文に対して拒否反応を持っている某生徒、「君の名は」を小説で読んでおり近々映画を観る予定とのこと。小野小町の和歌が映画の下地にあり、その歌には「~ば・・・まし」という重要古語が含まれているという順序で説明してみようと今からワクワクしている。むろん、こちらが必死で授業計画を立てたり資料を作ったとしても全く「受け」ないこともあり、逆に「え?これが?」と思うようなことで意外な反応があるのは日常茶飯。ただ、ちょっとした日常から少しでも授業に使えるヒントを探すのが自分自身の最近に楽しみである。☜単なる自己満足(苦笑)!?

2016/10/24 12:42

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