めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
百戦殆からず
「彼を知り己を知れば百戦殆からず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)」という慣用句がある。「孫子・謀攻編」に見える格言。意味は「敵の実力や現状をしっかりと把握し、自分自身のことをよくわきまえて戦えば、なんど戦っても、勝つことができるもの。なにか問題を解決するときも、その内容を吟味し自分の力量を認識したうえで対処すれば、うまくいくもの」となる。勉強も全く同じで、一言で国語と言っても大きく分けて「現代文」「古典」「文法、漢字」となり、中でも「古典」は工夫すればかなり得点源になる。ではどうするか?いつも書いているように、いかに「古典」について知っているかが明暗を分ける。「単語」「時代背景」「有名な話」の3本を意識して知識を増やすことが大切。中学校では「文法」はこだわる必要がなく、とにかく先の3つが重要で「時代背景」に関して言うならば、メールや電話がなかった昔は「手紙」「和歌」が重宝され、それらの上手下手で相手を判断するということを知っていると「沙石集」「枕草子」「徒然草」などを読んだ時にすんなりと理解できる。また「有名な話」を集めた問題集や漫画参考書などで演習を行っていると大いに役立つ。先日の中3対象の学テBではイソップ物語の「鼠の談合」が出題されたのだが、この話は公文出版の『こわくない国語 古文・漢文』や学研出版の『まんが攻略BONシリーズ』に掲載されている。この2冊の問題集や参考書はお勧めで、クリスマスのプレゼントとして「攻略BONシリーズ」を中学生には渡している。残念ながら、本年度から入会してくれた中学3年生、「鼠の談合」を知らずかなり点数を落としたとか。今年のクリスマスは古文を全員にプレゼント予定なので、それまでは取りあえず急きょ、攻略BONの漢文、古文を貸出した次第。続きは明日・・・。
2016/10/20 12:12
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