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小さな国語塾のつぶやき

古典暗唱

中学2年生以降には、いわゆる有名な古典を学ぶ機会が多く「暗唱」を課す中学校が多い。例えば「平家物語」「枕草子」「奥の細道」の冒頭部。暗唱なので、皆必死でブツブツと声に出して練習しており国語塾に来た際には「先生、聞いてください!」と頑張っている。にもかかわらず、ふと度忘れしたり一文字違ったりというのは日常茶飯。では、どうすれば短期間できちんと間違えずに覚えることが出来るか?一言で言うならば「情景を思い浮かべながら暗唱する!」これに尽きる。無秩序にブツブツと何回もお経のように唱えたとしてもすぐに忘れてしまう。いくら視覚(目で文字を追う)と聴覚(耳で自分の声を聴く)をフル活用させてもイメージがわかないことには、なかなか印象付けられない。枕草子の冒頭部は色彩豊かな情景が描かれているのでイメージをしやすく、ぜひイメージをすることをお勧めする。平家物語は後半部分が覚えにくく、前後を逆にしてしまうことが多いのだが、そういう場合は映像イメージというよりも「夢」から覚めると(ただ春の夢のごとし)⇒さーっと「風」が吹いてきてちりが飛んだ(ひとえに風の前のちりに同じ)といった具合でイメージを自分で作ると良い。また、リズムよく暗唱することを意識することも大切。現代語と若干言い回しが違うからこそ、正しいリズムを身につけないと意味不明になってしまう。詳細はお教室で個別で指導中。

2016/10/17 01:53

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