めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
褒め殺し
「褒め殺し」という言葉がある。読んで字のごとく「褒めることによって殺す(相手にダメージを与える)こと」【意味】いやみになるほど褒め立てること。必要以上にほめちぎることで、かえって相手をひやかしたりけなしたりすること。接客業の人は客を「褒める」ことによって仕事が成り立つとは思うが、例えば洋服を試着してみて明らかに似合っていないのに「お客様!!!本当に良くお似合いで・・・・」と褒めすぎたり、夜の世界で美女やイケメン達に歯の浮くような美辞麗句の数々を浴びせられても・・・正直言ってシラける(少なくとも自分は)。個人塾は一応、接客業と言えるが相手は小中学生。特に中学生は大人に対して懐疑心を抱く年齢なので、無理やり褒めるとかえって信頼関係が崩れることは火を見るよりも明らか。基本的に「出来るようになった」ことや「本当に心から思っている内容」のみで褒めるようにしている。褒めてるつもりが、時には本音を言いすぎて慌てて「あ、一応さっきのは褒め言葉。けなしているわけではないよ。」と訂正を入れることも。生徒たちの方が「褒める」技術は格段に上!最高のタイミングでポロリと褒め言葉をかけてくれたり、さりげなく黒板に「天才!○○○○(英語で名前を入れてくれている)!!イエイ(指でピースをしているイラスト)」を描いてくれたり・・・。いやはや、いつもながら生徒から学ぶことや、姿勢が多く、有難い毎日である。単に生徒に踊らされている?!ちなみに「先生、変!」というのは個人的に褒め言葉だと解釈している(苦笑)。
2016/10/15 09:14
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