めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
損して得取れ
秋は収穫の時期だが・・・。先日の台風で玉ねぎ産地の南富良野が大打撃、兵庫県の淡路島(玉ねぎ産地)は病害虫発生で玉ねぎ壊滅、そんなこんなで今年は玉ねぎの値段が高騰しているが、富良野の玉ねぎ農家のTさんは例年通りの値段で玉ねぎを大量に分けて下さった。こちらとしては値段は二の次!Tさんの玉ねぎは安全性が高く美味しいから毎年注文しているので、思わず「え?そんなに安くていいんですか?今年ばかりは値段を上げてもいいと思います。世の中では玉ねぎは品薄だし高くても買います!値段で選んでいるわけではないので」とお伝えした。が、「大丈夫」とのこと。有難いと感じると同時に思わず「損して得取れ」という商売向けの諺が浮んだ。【意味】一時的には損をしても、将来的に大きな利益になって返ってくるように考えよということ。つまり、目先の損得に心をとらわれず地道に努力していくこと。確かに今年は玉ねぎが品薄だからと値段を上げると今年は儲かるが、信頼を失うことになりかねない。※Tさんは台風の影響は受けなかったそうだが、天候不良で例年より若干不作だったそうで、値段を上げても全く問題なし。とはいえ文字通り「損」を意識すると質の悪い客(?)に付け込まれて利用されて商売が成り立たなくなる場合があるのも事実。「得」を取るために「損」するというよりも「徳」を意識することが正解か。
2016/10/09 00:11
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