めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
油を売る
「油を売る」とは、仕事の途中で無駄話をすること。江戸時代から使われた言葉で、これは江戸時代の油売りが客のところへ油を届けに行った際、客の枡に油が垂れ終わるまでの時間を客との雑談で繋いでいたためである。油を柄杓で計り売りするときに、粘度が高く、ツーッと糸を引いてなかなか切れない。柄杓の油が全部注がれるまで、油屋とお客は世間話をしながら待っていた。つまり、仕方なく?!おしゃべり、雑談で時間をつぶしていたわけであってあながち「サボっている」わけではない。が、現代ではこれが転じ、あまりよくない意味で使われる。確かに完全に仕事をさぼり無駄話をすることはよくないが、時と場合によっては「雑談」の中にこそビジネスのヒントが隠されていることが多い。実際、優秀な営業マンたちは「雑談力」を鍛えることに熱心で取引先では自社の製品をいきなり宣伝するのではなく「世の中のこと」「相手の興味のあること」などといった雑談から入り自分に興味を持ってもらうとか。さて、昨日ひょんなことから?!本当に久しぶりに粘土作家の方とお目にかかることが出来、思わず「油を売った」次第。ついつい楽しくて・・・、相手の方に申し訳なかったと今になって反省。ただ、昨日の「油を売った」ことが単なる「サボり」となるか「夢へのコラボの一歩」となるかは自分次第。後者になるように早速、脳内で計画中。
2016/10/01 13:59
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