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小さな国語塾のつぶやき

「物言えば・・・」VS.「物言わざれば・・・」

諺や慣用句は相反する意味を持つものがかなりの割合で存在する。例えば、水曜日のラジオ生出演時にも紹介した「物言えば唇寒し秋の風」【意味】人の悪口を言えば、なんとなく後味の悪い思いをするというたとえ。また、余計なことを言えば災いを招くというたとえ。松尾芭蕉が詠んだとされる俳句で、長年慣用句として用いられる一方で「物言わぬは腹ふくるるわざなり」【意味】出典「徒然草」(兼好法師作)悩みや言いたいことを胸にしまいこんで我慢していると精神衛生によくないという言いまわしもある。矛盾するような内容だが、これは決して矛盾はしない。ただ、愚痴?!を聞いてもらう相手や場所を選びつつ適度にガス抜きすることが大切だとつくづく思う。お恥ずかしいながら、昨日の午前中に知り合いに「お腹にためていること」を見破られてしまい・・・・。最初はオブラートに包んで、愚痴にならないようにと必死で客観的に状況を説明したのだが「はっきりと言わないとストレスでやられてしまうし、全く同じ経験をしたからこそアドヴァイスできるよ」というお言葉に甘えて洗いざらいぶちまけた次第。おかげで違った視点からの素晴らしいアドヴァイスをいただけ、ただただ感謝。節度を保ちつつ本音をさらけ出すことは大切だと悟った?出来事であった。偉そうにラジオでは「物言えば・・・」のみを紹介したが、逆の方も実行中。

2016/09/30 00:16

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