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小さな国語塾のつぶやき

山勘2

テスト前に「ヤマを掛ける」、「山勘で答える」といった表現がある。「山勘」とは「予測する」という意味で使われる。では、この「山勘」という言葉の由来は?二つ説があり、①山師の算勘(=計算)からきているという説。
「山師の勘」=「ヤマカン」と呼ばれるようになった。鉱山などを採掘するときに、頼りとされたのは職人の勘であった。②は山本勘助からきたという説。山本勘助とは武田信玄に仕えたと天才的な武将であり兵法家。はかりごとを巡らし、数々の作戦を立てる軍師という役がその仕事。言葉が使われ始めた時代と、山本勘助が活躍した時代などを考慮する矛盾することが多く、①説が有力だとか。広大な鉱山のどこを掘ればいいかなんて誰にも分からず、適当に掘っても当てが外れるということが多い。だらこそちょっとした変化や違いを読み取り予測する技術、本能と言ったものが必要となってきたと思われる。つまり「山勘」というと当てずっぽうであまりいいイメージはないが、実は経験に基づく直感といった方がいいかもしれない。こういった「山勘」というものは生存本能として誰もが持っている(いた)と思われるが、便利になればなるほど使わなくなり衰えていく。勉強すればするほど疑問点があぶりだされたり、究極「山勘」に頼らざるを得ないことも出てくるが、それは「勘」といった生存本能を守るための訓練になってる?!と言えなくもない。

2016/09/29 14:18

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