めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
風邪
仕事上でお世話になっているMさんが、先日から風邪をひいてしまったとのこと・・・。早く元気になってくれることを祈るばかり。さて、「風邪」と書いてなぜ「かぜ」というのか?気になって調べてみた。代表的な説が二つあり、①風邪を引いたり体調を崩したりする外的な要因を、東洋医学では「邪(ジャ)」と呼ぶ。「風邪を引く」の「風邪」とは「カゼのジャ」、つまり「ふうじゃ(風邪)」であり、体調を悪くする環境や外的刺激の中でも特に自然界に吹く風が体に与える悪影響を指す言葉だった。②体表の熱を奪い皮膚や粘膜を乾燥させる「風」は自然現象であるが、かつては神が起こすと考えられていた。悪霊が起こす邪悪な「風」が「風邪(ふうじゃ)」なのだ。平安時代などは「体調を壊す=物の怪の仕業」と考えられていたので、風邪をひくという症状を何かに取り憑かれたと考えたのも無理もない。①②も成程と納得すると同時に、特に②に関しては「改源」という製薬会社の風邪薬のキャラクターが風神になってることにつながった。つまり風邪=風の神が起こす・・・ことから風神。とはいえ、改源キャラクターの風神は年がら年中風邪をひいていたが改源の薬を飲んで元気になり、皆の健康にするという使命に目覚めたというコンセプトだとか。「風邪」は最初は「ふうじゃ」と発音していたが、明治以降は「かぜ」と呼ぶようになったらしい。良くない風神、改源に登場する良い風神、どちらの世話にもならないよう体調管理をしっかりとしていきたいもの。
2016/09/19 02:36
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