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小さな国語塾のつぶやき

馬子にも衣装

「馬子にも衣装(まごにもいしょう)」という諺はよく「孫にも衣装」と間違えられる。本来の意味は、馬子にも衣装とは、どんな人間でも身なりを整えれば立派に見えることのたとえ。【注釈】「馬子」とは、駄馬に荷物や人を乗せて運ぶことを職業とした人で、馬子のような身分の低い人でも羽織袴を着れば、立派に見えることから。現代では「馬子」という職業が存在しないため、「孫」と勘違いし祖父母にとっては「孫に立派な衣装を買って着せてあげるとますます可愛く見える」といった風に勘違いされてしまいがち。本来の意味を知ったうえで失礼にならないように、基本的には自虐的に使うのはいいが人様に対しては使わないのが無難か。さて、昨日何気にユーチューブを開くと・・・37年間彼女なしの男性がテレビ局のスタッフたちの協力で思い切りイメチェンし、今までは女性に声をかけることが出来ないぐらいの引っ込み思案だったのが、自信を付けたおかげで積極的になったという番組が流れていた。正直言って身につける洋服によって見た目の印象が大きく変わるのはもちろんのこと、本人が洋服や髪形などの外見を変えることによって自信を付けることは素晴らしいことだと思う。よく「どうやったら自信が持てますか?」と聞かれるが、自信とは「つく」というよりも「つける」ものだと思う。それがたとえ「馬子に衣装」であっても自信をつけるきっかけになれば素敵だなあと思う今日この頃。

2016/09/14 13:16

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