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小さな国語塾のつぶやき

同病相憐れむ

「同病相憐れむ(どうびょうあいあわれむ)」という諺がある。意味は、同じ病気や悩みを持つ人は互いの気持ちが分かるから同情しあうこと。出典は中国後漢時代の史書『呉越春秋』「闔閭内伝」で、家族を殺された二人の人物が協力して復讐をとげるという逸話の中で用いられた例え。語源となった出典のエピソードそのものは感動的なのだが、現代使われている意味には自分としてはあまりピンとこない。というのが、同情しあう=傷をなめ合う⇒その後の成長は?!とツッコミを入れたくなることと、「同情」という言葉を聞くとなんとなく上から目線のように感じてしまうから※あくまでこれは個人的な感覚として。そんな矢先に「同情」と「共感」は違うと書かれている本を読んだ。「同情」とは相手に巻き込まれてしまい一緒になって堂々巡りをするのに対し「共感」は相手の感情に寄り添うのだとか。そして人間が成長するためには「共感」が必要なのだとか。ウーン、よく分かったような分からないような。つまり、史書の中に書かれていることは「共感」なのだが、それを日本語に訳す時には当時はピッタリの言葉がなく「同情しあう」となった?!と勝手に解釈している。正しく「同病相憐れむ」を実行し、互いに成長したいもの。

2016/09/13 22:24

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