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小さな国語塾のつぶやき

意味を掛ける

動物の排せつ物をうっかり踏んでしまった場合に、よく「運がつくよ」と慰めの言葉として使うことがある。ウ○コと運という言葉を掛けているわけだが、実はこれはあながちウソではなく合理的な理由があるという。排せつ物などを踏まないように注意して、ずっと下をむいて(うつむいて)歩いている人と、堂々と胸を張って顔をあげて歩いている人を比べた場合・・・。当然後者の方(顔をあげている方)が排せつ物を踏んでしまう確率は高いが、良い運をつかむチャンスが多いだろう。下を向いて暗い雰囲気の人には良い運は回ってこない。さて、ある本に「あたりまえ」は「当たり前」と書く。「大当たり~!」が「目の前」にあるから「当たり前」とあった。成程!最近「当たり前」というのは実は「当たり前ではなく、とてもありがたいことだ」といった内容のことを聞くが、それを合理的に説明している良い例だと感心した。「そんなの当然、当たり前でしょ」と思うか「当たりが前にある、有難い」と思うかで目の前の事象に対しての感じ方がガラリと変わる。「当たり前」の語源は二通りあり(ここでは割愛)、先に書いた「当たりが前にあるから」が語源ではないのだが、漢字や言葉を上手に掛けたり解釈すると素晴らしい視点が生まれると感じた出来事。

2016/09/09 14:59

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