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小さな国語塾のつぶやき

それぞれの解釈

「下手にちょして修復不可能なほど絡ませてしまい、久々にだはんこいた」という文を友人のブログで見つけたのだが、正直言って「?○△※!」・・・・。ブログの後半で「ちょす→触る、だはんこく→愚図る」という北海道弁だという解説を見て、成程「下手に触って修復可能なほどに絡ませてしまい、久々に愚図った」という意味かと納得。方言は地域独特の言葉なので、新しい方言に触れるとなんだかとっても新鮮な気分になる。とはいえ、自分自身はそれが古文を学ぶ時に障壁になってしまったことがある。関西では「あかん(だめ)」「いらん(いらない)」「聞いてへん(聞いてない)」というように「ん」は「ない」という否定の意味。そのため、古文で「む(ん)」は本来は「~だろう(推量)」「~しよう(意思)」なのだが、すべてを「~ない」と訳してしまい意味不明になってしまったことを懐かしく思い出す。地域に限らず個々人の経験値によって言葉の意味は人それぞれ解釈があるため、正しい知識を最初に習うときは本当に気を付ける必要があると感じる。老若男女と交流があり、さらには外国にも友人がいるという某生徒。「先生!読むの命令形って『読め』となってますが『読めよ』とはいわないんですか?『よ』は文末につかないんですか?」との質問。彼の周囲ではもしかすると文末に「よ」を付けて命令形として言葉を使う人がいた(いる)のかもしれないと思いつつ、一般的には「よ」はつけなくて良いことを伝えた。分かりやすい例としては「走れ メロス」「開け ゴマ」と言った具合に命令形の文末は一般的にはエ段。

2016/09/02 12:16

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