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小さな国語塾のつぶやき

逆鱗に触れる

「琴線に触れる」とごちゃ混ぜになってる「逆鱗に触れる」について。「逆鱗に触れる(げきりんにふれる)」【意味】逆鱗に触れるとは、目上の人を激怒させることのたとえ。【逆鱗に触れるの解説】「逆鱗」とは竜のあごの下に逆さに生えているうろこのことで、そこに触れると竜が怒って触った人を殺してしまうという伝説から。『韓非子・説難』に「その喉下に逆鱗径尺なる有り、若し人これにふるる者あらば、則ち必ず人を殺さん。人主も亦た逆鱗有り、説く者は能く人主の逆鱗にふるること無くんば、則ち幾からん(君主にも逆鱗というべきものがあるので、遊説者が君主に意見を述べるときは、その逆鱗に触れないようにするのが大切である)」とあるのに基づく。ちなみに竜とはご周知のとおり、想像上の動物であるが、水神や海神として祀られており、お守りとしてのグッズ販売、橋の名前、神社の名前にも用いられている。つまり霊獣(高貴な、神に近い動物)と考えられていることから「逆鱗に触れる」とは目上の人を怒らせてしまうという場合に用い、目下の人を怒らせるという時には使わない慣用句。ところで、古文では「む(ん)」は推量・意思「~だろう、~しよう」という訳で、「~ない」という意味ではないことに要注意。つまり「必ず人を殺さん。」は「必ず人を殺すだろう」という意味になる。

2016/08/29 13:08

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