めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
琴線に触れる
「琴線(きんせん)に触れる」という言葉がある(中学2年生の教科書に出てくる)。《琴線は、物事に感動しやすい心を琴の糸にたとえたもの。良いものや、素晴らしいものに触れて感銘を受けること》なのだが、文化庁が発表した平成19年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味とされる「感動や共鳴を与えること」で使う人が37.8パーセント、本来の意味ではない「怒りを買ってしまうこと」で使う人が35.6パーセントという結果が出ている。なぜこのような誤用がまかり通るのかと考えてみたところ、おそらく「逆鱗(げきりん)に触れる」とごちゃまぜになってるのでは?と思い至る。「逆鱗に触れる」の意味は、「天子の怒りに触れる。また、目上の人を激しくおこらせる」となる。どうせ「触れる」ならば「琴線」に触れたいもの。さて、幸いにして自分自身に関して言うならば最近「逆鱗に触れる」ことは皆無に等しく(たぶん・・)、逆に「琴線に触れる」出来事が多々あった。そのうちの一つが友人からの素晴らしいコメント。ちょっとしたことで凹んでいたところ、その凹んでいる内容を基に「妄想劇場」なるものを創造し文章で送ってくれたこと。大いに琴線に触れ、その後に大爆笑!たかが文章、されど文章。良くも悪くも周囲に影響を与えるものだと改めて実感し、少しでも「逆鱗」ではなく「琴線」に触れるような発信をしていきたいものだと内省。
2016/08/28 03:24
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コメントありがとうございます!実は…そうなんです。実際に友人のことを「師匠」と呼ばせてもらっています。師匠は妄想を形にするのもプロで(刺繍作家です)・・・。近々、本人の了承をもらい、妄想劇場の文章を一部ブログに掲載しようかと企んでいます(笑)
2016/8/29 00:04 返信
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