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小さな国語塾のつぶやき

卵が先かニワトリが先か

「卵が先かニワトリが先か」論争がある。ニワトリが生まれるためには卵の存在が必要だ。しかし、そもそも卵はニワトリがいないことには作り出すことができない。一体どっちが先にあったのかという議論だが、これはあらゆる場面でよく使われる論法。さて、ベストセラー作家である市川拓司氏(代表作は映画化にもなった「いま、会いにゆきます」など)の新刊「ぼくが発達障害だからできたこと」(2016.6.30第一刷発行)を最近読んでおり、ふと先の「卵が先かニワトリが先か」を思った。「発達障害だからできた」のか「成功したから、発達障害のおかげ」と謙虚な姿勢で言えるのか?さすがに本のタイトルとしては「発達障害だからできた」とすべきではあるが、実際のところは様々な紆余曲折がありながらも「成功を収めた」から「発達障害だからこそできた・・・」と言えるのではないか?とツッコミを入れたくなる。決して市川氏を非難しているわけではなく、むしろ逆。今、大変な状況であったとしても暗闇を抜けた後には「あの時の経験のおかげで・・・」と必ず言えるのだと思う。つまり暗闇を抜けた後には辛くて大変だったことがまるでオセロの駒を裏返しにしたかのように一瞬にして「良い経験」といった財産になるが、暗闇を抜ける前にあきらめると「不幸は不幸のまま」なのだろう。長年生きていると…ついつい様々なことにツッコミを入れたくなり、真夜中にこうして訳分からないことをつぶやいている自分にさすがに呆れ気味(苦笑)。

2016/08/27 03:16

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