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小さな国語塾のつぶやき

「想像力」フル活用

いつも言っているように・・・俳句、短歌、詩は難しい。なぜなら作者の感動が短い表現に収められている、さらには作者独特の視点で描かれているから。しかも感性は人それぞれ違うので、別人が書いたものを完璧に理解することはまず不可能。だからこそ、俳句、短歌、詩について問題を解く時は問題文がヒントになる。長文問題を解く時以上に四択の文章を細かく分析し、当てはまっているかを確認していく必要がある。ところが・・・素直でまっすぐの某生徒は一生懸命に作者はどんなふうに感じたのかと必死で考えて情景を想像しようとし、さらには四択の問題文を読むと・・・どれもこれも当てはまりそうで・・・と撃沈。先に書いたように作者云々ではなく、問をヒントにしながらパズルのように当てはめ、出題者の意図を読むように伝えた。すると・・・そこまではすぐには割り切れなかった様子の生徒からポツンと一言。「この人たちにには目の前の情景から、こんな風な映像(解説文にあるような映像)が浮ぶんでしょうか?(自分には浮かばない)。」「作者たちは妄想族だから、一般の人からするとなんの変哲もない景色からストーリーが生まれると思うよ~。」と伝え、作者独自の世界観を問題文として出された時は「妄想力」ではなく「想像力」をフル活用するようにと生徒に強調したことは言うまでもない。

2016/08/20 17:00

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