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小さな国語塾のつぶやき

まずは述語

文章を正しく理解するためには、何を置いても「述語」をきちんと把握することが大切。なぜならば日本語は最後の最後に結論(否定、肯定)が書いてあるから。また、否定や肯定にかかわらず、特に「詩」の技法を見分ける時も「述語」をチェックが不可欠。「述語」に対して主語が何にあたるかを意識すると正しく判断できる。例えば、述語が文のはじめにあり、主語がその次⇒「倒置法」。複数の述語が同じ⇒「反復」、述語が動詞ではなく名詞で終わっている⇒「体言止め」と言った具合に。また、問では主語と述語が複数ある場合にはどちらの述語が文章全体の述語なのかを把握することによって主語(問われている主体)が分かる。例えば「おじいさんが苦しんでいる様子を見て豆太はどんなふうに感じましたか?」という問の場合、主語は「豆太は」「おじいさんが」のように二種類出てくるが、文章全体の述語は「感じましたか?」なので、豆太について聞かれていることが分かる。こんなこと言われなくても簡単!と思うかもしれないが、人間は目の錯覚?癖?で一番最初に目に入った文、単語に意識を奪われてしまい、落ち着いて読むと分かるにもかかわらず、今回のような文の場合は意外と「おじいさんが」に引っかかってしまう。とにもかくも「述語」それに対応する「主語」を意識しすぎるぐらいがちょうどよい加減。

2016/08/18 16:35

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