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小さな国語塾のつぶやき

猫をかぶる

人間関係をうまく築くため、円滑にお付き合いするために誰しも多かれ少なかれ「猫をかぶる」【意味】獰猛(どうもう)さを隠し、あたかもおとなしい猫のように振る舞う事(人)。※「ねこ=わらで編んだむしろ」をかぶる意、とする説もある。が、折角「猫をかぶって」も興奮するような場面だとつい本性が出てしまうもの。先日、某生徒に対して国語の質問を解説していた時に・・・・思わず「え~?!こんな大切な問題をミスった?!」「これに関しては先日渡した資料に書いてある~!」等々、脳内がどんどんヒートアップ。思わず「この前渡した藤原君(藤原道長)の写真が載っている資料を出して!」「あ、紀君は・・・(紀貫之)」と恐ろしい鬼のようなオーラを出しまくりながら解説。日頃の授業ではもう少し落ち着いて、普通の(?)一般的な表現をするのだが、つい本音が。自分の中では古人の作品を手にしたり見たりする時に親しみをこめて「君」を呼んでいるのだが、それがうっかりと出てしまった次第。生徒から「先生が『君』を付けると、まるで友達をみたいですね~」とすかさずツッコまれ「そうなのよ~。自分の中では友達扱い。だって生身の友達が少ないからせめて古人と友達になりたいと思って」と言い訳。どうか、被っている猫をどけるようなきっかけを作らないで~と心の中で生徒に向かってお願いした出来事であった。

2016/08/06 19:31

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