めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
的屋
「的屋(てきや)」と聞いてすぐにピーンと来る人は・・・かなり古い人間かあるいは裏街道の人?!「的屋(てきや)」とは祭礼時の寺社の境内や参道、また各地方の祭りの際に、簡易の屋台を出して食品や玩具などを売る商人のこと。テキ屋は「当たれば儲かる」という特徴があることから、的矢にたとえられ、テキ屋と呼ばれるようになったと言われている。「的屋」の内容だけを聞けば「まとも」なのだが、ン十年前はお祭りとなると、どこからともなくやってきたいかにも怖そうなお兄さんたちが屋台を出していた・・・・。つまり、ン十年前は裏街道つまり「やくざ」がお祭りの時だけ商品を安く大量に仕入れて高く売るという仕事?!の代名詞だったことがある。でも、今は(特に十勝地方は)地元の商店の方々がお祭りの際に出店するというパターンがほとんどなので料金、質ともに安心で、ぼったくられるという心配が少なくなっている。自分自身、授業終了後のお楽しみとして複数の「クジ付きガム」や「クジつきチョコ」などを大量に帯広市内で仕入れるのだが、むろん「やくざ」とは縁がない。夏になると子供会や商店会のお祭り用にと大量に品物を仕入れに来ている方たちを見かけ・・・ふと「昔は的屋っていたよなああ」「怖いお兄さんにぼったくられたなああ」などと懐かしく思い出すのである。さ、今からクジを仕入れに行ってくるとしよう。
2016/08/03 11:51
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