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小さな国語塾のつぶやき

諺、慣用句

某中学校では今週末に国語の宿題で「諺」「慣用句」プリントが出ている。「辞書で調べたくても書き出しが空欄になっているものなどは無理~!」と頭を抱え、「諺や慣用句なんて大嫌い!」と大騒ぎする生徒を横目に・・・・自分自身としては「諺」「慣用句」は大好き~と内心でつぶやいた。理由は、言い回しに優しさを感じるから。特に日本の諺や慣用句は「たとえ」を使うことによってダイレクトな表現を避けてることが大半なため、優しさ(曖昧さ)がありキツイイメージが薄れるように感じる。それは英語の慣用句を比べてみると一目瞭然。例えば「覆水盆に返らず(取り返しがつかないこと)」と似たような諺が英語でもある。"It  is  no  crying  over  spilt  milk."[こぼれたミルクのことを嘆いても無駄である]。「蓼食う虫も好き好き(人の好みはさまざまである)」と似たような英語の諺は"There  is  no  accounting  for  taste."[人の味覚、好みは説明できない]。文化が違うから完全に同じ意味ではないということを考慮しても英語の諺を訳すと「無駄である」「出来ない」といった強い否定が目に飛び込んでくるような気がする。まあ、あくまで個人的意見であって、それこそ「諺」「慣用句」を好きか嫌いかは人それぞれ「蓼食う虫も好き好き」状態。ただし・・・宿題で出るということは今後の試験に出る確率が高いので、目の前の生徒の宿題を手伝って完成させたことは言うまでもなく、試験前には覚えるよう伝える予定。

2016/07/09 03:58

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