めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
イケメン、~女子
何時の頃からか、見た目が良くて魅力的な男子のことを「イケメン」と称するようになった。先日、授業で使った資料にも源氏物語の主人公である「光源氏」のことを「イケメン」と表現しているセリフがある。ん十年前は素敵な男性のことを「男前」「カッコイイ」「二枚目」などと表現したが、最近は自分自身も含めて「イケメン」という表現を使うことが多い。「イケてる(カッコイイ)」+「面」「men」を掛けた言葉だが・・・・。そこからさらには「イクメン(育児をきちんとする男性)」という言葉などなどが派生。しかし、女性に対しては「イケウーマン」と言わない。長くて発音しづらいから、流行らなかったのか?逆に女性を表す言葉としては「~女(じょ)」という言葉が最近多く使われる。「リケジョ(理系女子)」「ボクジョ(土木女子)」「レキジョ(歴史に詳しい、はまる女子)」など。また「女子」という言葉も最近よく使われる、「女子会(女性だけで集まっておしゃべりする)」など。この場合の「女子」は単なる男性、女性と言った性別の区別というよりも「女の子」というほど可愛い年齢ではなく、かといって「女性」と言えるほどの大人っぽさもない中途半端なニュアンスを含むように思う。新語を理解し、使うことは難しいが「成程~」と思わせるような表現が時代とともに出現するのは興味深い。
2016/06/19 09:35
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