めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
眉をひそめる
「眉(まゆ)を顰(ひそ)める」という慣用句がある。意味は【心配なことがあったり、また、他人の嫌な行為に不快を感じて顔をしかめること。】ただし文化庁が発表した平成26年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「眉をひそめる」を使う人が44.5パーセント、本来の言い方ではない「眉をしかめる」を使う人が44.5パーセントという結果が出ている。「顔をしかめる」という表現はあるが、「眉をしかめる」という誤表現なので注意。さて、テキストに「○○をひそめる」、○○を入れる問があるのだが中学生にとっては難問。各自にその都度説明をしたことは覚えていたのだが・・・。先週の授業時に何気に生徒のテキストをちらっと確認したところ、赤いボールペンで怪しい顔のイラストが描いてあるのが目に入り、思わず眉をひそめてしまった。「何これ??」と生徒に聞くと、申し訳なさそうに「これ。。。。先生が描きました」という返答。「?!そうだった!慣用句を説明するために、こんな表情だよ~」と以前に描いたことを思い出した次第。なんと無責任な自分・・・。あまりにも下手くそなので、修正ペンで消すよう提案したのだが、優しいK君は「いいです~!」とのこと。まあ、今後はそのイラストを見るたびに「うわっ、下手」「先生、ひどっ!」と自然に眉を顰めることになり、実感しながら慣用句を覚えることが出来るから良しとしようと、勝手に自己満足に陥っている・・・。(K君ごめんね)。
2016/06/15 07:15
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