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小さな国語塾のつぶやき

ペースメーカー

昨日は、中学年と高学年(国語塾に通塾中)の二人の子育てを頑張っている保護者から嬉しいメール。二人とも、学校で「運動会」の作文を書いたところ、早く書くことが出来たり、内容が分かりやすいと先生から褒められたとか。特に中学年のお子さんに関しては、書き出しなどを保護者が確認したところ、明らかに以前よりも成長ぶりが見られたとのことで文章を一部転送して下さった。具体的で分かりやすく理由も書かれており成長ぶりが著しいと感じた(その子を読書感想文講座で担当させてもらったことがある)。国語塾のおかげです・・・とおっしゃってくれるのだが、ひとえに本人たちの努力の賜物。お教室の指導者というのはマラソンで言うならば「ペースメーカー(一定のペースで走ってマラソン選手を引っ張る人)」といった役割、補助的な存在にしかすぎない。マラソン選手にとって、ペースメーカーが存在することによって無理なスピードでスタートして後でバテるということがなくなり、無理なく完走しやすくなるが、それでも結局大会当日までに必死でトレーニング(努力)して本番に挑み完走するのは本人に他ならない。作文、その他の勉強もしかりで・・・いくら周りが働きかけ、仮に超一流と呼ばれる指導者に指導してもらったとしても本人がその気にならないと何も残らない。もしも一流の指導者のおかげで誰でも伸びるならば一流講師の授業を衛星放送で受けた生徒たちは全員成績がアップするはず(でも実際はそうではない)。ペースメーカーとして少しだけ生徒たちのお手伝い、それによって本人たちが頑張り、結果を出せるということは何にも代えがたい喜びである。

2016/06/08 11:50

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