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小さな国語塾のつぶやき

古典は役立たない?!

百人一首を50枚以上覚えているという強者T君。おそらく古文はバッチリ?と期待しながら古文を一題解かせてみた(本年度から入塾のため、どのぐらいの力量かを知るため)。とてもやる気があり、頭脳明晰のT君なのだが思わず「これは解けてほしかった!」とつぶやいてしまう場面が・・・。とはいえ、解けなかったのはT君の責任ではなく、考えてみると古文(古典)は中学校の授業ではあまり詳しくは学ばないけれど、試験にはそれなりのレベルの物が出題されるという厄介な分野。生徒によっては「古文(古典)なんて勉強しても仕方がない!自分は将来文部科学省の役人になて古文廃止を訴えます!」とものすごい剣幕で演説することも。では、本当に古文(古典)は役立たないのか?一般論としては「古人の生き方を学ぶことが出来る」となるが・・・。とはいえ、それは説得力がない。「生き方」を学ぶならば身近で尊敬できる人間で十分、敢えて古典から学ぶ必要はない。ではなぜ古文(古典)を学ぶ必要があるか?正直言って答えは出ないが、一つだけ言えるのは「大手企業の経営者たちは大抵『古文』『古典』を愛読している」ということ。メインは中国の孫子の「兵法」孔子の「論語」。日本の古典では「平家物語」、「徒然草」、「方丈記」など。「将来は○○(誰もが知っている有名企業)に就職したい」と目を輝かせながら語ってくれたT君。直接自分自身の「生き方」等に影響を及ぼさなくても、大手企業に就職を考えているならば「古文」「古典」について知っておいて損はない。つまらない?古文を勉強すると必ず役立つ日が来ると信じて皆ファイト。

2016/05/28 02:20

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