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小さな国語塾のつぶやき

意図を読む

少人数を相手に勉強を教えるという仕事を長年やっていると、色々な面白いことに気づく。そのうちの一つが「中学生男子は意図的に指導者の気をそらせて、勉強からかけ離れるような話題を提供し、イマイチ興味がわかない勉強に対しての時間を短くしようとする」ということ。女の子はというと「指導者の気をそらせよう」という意図はあまりなく、純粋に「興味のある話を聞いてほしい、聞きたい」というタイプがほとんど。男女共に可愛らしいと思うが、指導者に対して「楽しい話題?!」を提供しようとする男子を見ると「必死なんだなあ」と思わず苦笑い。と同時にこちらも「いかにして国語の話題にもどすか」と必死で策を練り、お互いに内心で戦略を立てている。先日、修学旅行から帰宅した直後の中学3年生のS君が、いかに修学旅行が楽しかったかを色々と教えてくれ、聞いてるこちらも幸せな気分になった。が、そうはいってもその日のテーマやノルマをこなさなくてはという想いもこちらにはあるわけであって。その日の国語のテーマは「キーワード、キーセンテンス」だったので「うんうん、成程~~~。小樽と聞けばオルゴール、水族館がパッと浮かぶよね。それと同じで、関係性のある言葉が文章にいくつか出て来たら・・・」と無理やり国語の方に話題をすり替えたところ「さすが!話をうまく国語の方に持って行きましたね」と褒められてしまい?!複雑な気分に。ちゃっかりとこちらの意図を読まれてしまったわけだが、文章の意図、出題者の意図を読むことは国語では最も大切なこと。S君は国語に対して苦手意識を持っているがセンスは悪くはないと改めて実感。

2016/05/18 03:08

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