めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
英語と日本語
英語と日本語は文法の使い方のみならず、根本的な違いがある。英語は身体性、具体性を重要視するのに対し日本語は精神性、抽象性を重んじると言われている。成程、英語には「あきらめるな(Never give jp)」「ベストをつくせ(Do your best)」と言う具体的な表現は有るが、「頑張れ」「元気を出せ」に相当する表現がない。つまり「頑」「気」という表現は一般的ではなく、敢えて近い表現としては「Chin up」「Cheer up」か?直訳すると「顎を上げろ」「声を上げろ」となる。この違いは文化に根付く思想の違いであり、どちらが良い悪いではない。正直言って自分自身が、幼い頃から「海外物」の小説にはあまり心酔できなかったのはなぜかという理由がここにあると納得。生粋のコチコチの日本人思想の自分にとって、小説の根底に流れている思想、言語表現、すべてが肌に合わなかったと言える。今でも小説のみならず、ノウハウ本、解説本などにおいてもやはりというべきか、海外の翻訳本の表現そのものが自分の中にスッとは入ってこない。それは言語文化の違いだと割り切るようにし、見習うべき内容は自分に取り入れようと心がけている。何事もバランスが大切で身体性のみ、精神性のみに固執するのはいかがなものか。心と体がつながっており、無理やりにでも「笑顔」に似た表情を作ると脳が「楽しい」と判断する・・・ということは中学1年生の教科書で「笑顔という魔法」(池谷裕二)として紹介されている。
2016/05/16 22:58
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